ブログBlog

- TOP
- ブログ
2026/09/11院長ブログ
赤ちゃんのむし歯予防は、妊娠中から?~お母さんのお口の健康が赤ちゃんの未来につながります~
こんにちは!
ジャスミン歯科クリニック 歯科衛生士の岩切美奈です。
今回は、前回のブログに引き続き「妊娠と歯科」についてお話しします。
前回は、お腹の中にいる赤ちゃんの歯がいつ頃から作られるのか、妊娠中の歯科受診についてなどをご紹介しました。
今回は少し視点を変えて、
「赤ちゃんのむし歯予防は、いつから始まるのでしょう?」
というお話です。
実は、赤ちゃんの歯が生えてから歯みがきを始めればいい、というわけではありません。
赤ちゃんのむし歯予防には、お母さんやご家族のお口の環境も大きく関わっています。
赤ちゃんのお口に、むし歯菌は最初からいる?
生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯の原因となる細菌は存在しません。
ところが、奥歯が生える1歳6ヵ月頃になると、周囲の大人の唾液をとおしてミュータンス菌が赤ちゃんに伝わる事がわかっています。
感染しやすい時期は、複雑な形の乳歯が生え、糖分を摂取する機会の増える1歳6ヵ月頃から乳歯列が完成する2歳7ヵ月頃まで!
日本人の大人の約9割にミュータンス菌がいると言われていますので、周囲の家族や大人が自身のミュータンス菌を減らして、赤ちゃんに伝播させないようにする事が大切です。
例えば、
・スプーンやお箸を共有する
・食べ物を大人が口に入れて温度を確かめる
・同じコップを使う
・大人の唾液がついたものを赤ちゃんの口に入れる
など、日常生活の中で唾液を介して細菌が移る機会があります。
ただし、ここで大切なのは、
「むし歯菌を絶対に赤ちゃんに移してはいけない!」
と神経質になることではありません。
お口の中の細菌を完全になくすことはできません。
大切なのは、赤ちゃんのお口にむし歯の原因となる細菌が増えにくい環境を作ってあげることです。
だからこそ、お母さんのお口の健康が大切
赤ちゃんのお口の健康を考えるとき、
「赤ちゃんの歯が生えてから気をつければいい」
と思われるかもしれません。
しかし、赤ちゃんのお口に関わるご家族自身のお口の中に、むし歯があったり、歯垢(プラーク)がたくさん残っていたりすると、むし歯の原因となる細菌が増える環境になってしまいます。
だからこそ、
赤ちゃんの歯が生える前から、ご家族のお口の環境を整えておくこと
が、赤ちゃんのむし歯予防の第一歩になります。
妊娠中の歯科検診やメンテナンスは、お母さん自身の歯を守るだけでなく、これから始まる親子のお口の健康づくりにもつながっていくのです。
歯周病菌は女性ホルモンが好き⁉︎
妊娠すると、女性ホルモンの上昇に伴い、唾液や、歯ぐきの溝から出てくる組織液(歯肉溝浸出液)の中における女性ホルモンの濃度も上昇し、種類によっては妊娠していないときの10~1,000倍にも増えます。
歯周病菌は女性ホルモンを栄養素とするので、女性ホルモンが増加すると歯周病菌も増殖します。なので、妊娠関連性歯肉炎などが起こりやすくなるのです。
歯周病が早産や低体重児出産のリスクを高める
歯周病にかかっている妊婦さんは、かかっていない妊婦さんに比べ、早産や低体重児出産のリスクが5~7倍に膨らむといわれています。
歯周病の炎症があると、子宮を収縮させる作用がある物質の血中濃度が高まるからです。
妊娠中のお口のケア
妊娠中のお口のケアで、特に悩まれる方が多いのが「つわり」です。
「歯ブラシを口に入れると吐き気がする」
「歯みがき粉の味や香りがつらい」
という方も少なくありません。
そんなときは、無理にいつも通りの歯みがきをしようとしなくても大丈夫です。
例えば、
・小さめの歯ブラシに変える
・子供用歯ブラシで試してみる
・ワンタフトブラシを活用する
・香りや刺激の少ない歯みがき粉を選ぶ
・歯みがき粉を使わずに磨いてみる
・体調の良い時間帯に磨く
など、できる方法から試してみましょう。
また、キシリトールガムやタブレットも、どのタイミングでもよいので摂取することで、プラークの粘着性を低めたり、唾液の分泌が増えて歯の再石灰化を促進する効果などが期待できます。
キシリトールを摂ることで、生まれてくる子どもへのミュータンス菌の伝播の予防に効果ありという研究結果も出ています。
どうしても辛い時は、食後すぐに水で強めにブクブクうがいをするだけでも大丈夫!
食べかすを取り除く効果があります。
ちなみに、フッ化物は胎児への移行が制限されるため、フッ化物配合歯磨剤は妊婦さんにも安心してお使いいただけます。
「吐いた後はすぐ歯みがき」は要注意?
つわりで嘔吐した後は、胃酸によってお口の中が酸性に傾き、歯の表面が一時的にダメージを受けやすい状態になります。
そのため、嘔吐直後にゴシゴシと強く歯みがきをするのは避けましょう。
まずは水や無糖のお茶などでお口をよくゆすぎ、少し時間を置いてから、やさしく歯みがきをするようにしましょう。
また、嘔吐の回数が多い場合や、歯がしみる・歯の表面が気になるなどの症状がある場合は、歯科医院にご相談ください。
出産後から始める「親子のお口づくり」
赤ちゃんの歯が生えてきたら、いよいよ赤ちゃん自身のお口のケアが始まります。
最初は歯ブラシを嫌がったり、思うように磨かせてくれなかったりすることもあるでしょう。
でも、焦らなくて大丈夫です。
まずはお口に触れられることに慣れることから。
歯が生えてきたら、少しずつ歯みがきの習慣を作っていきましょう。
そして、赤ちゃんだけではなく、お母さんやお父さんのお口の健康も一緒に大切にしていくこと。
それが、家族みんなでむし歯を予防するための大切な一歩になります。
ジャスミン歯科クリニックでは、妊娠中のお口のケアから、出産後の赤ちゃんのお口の健康まで、親子のお口の健康を長くサポートしていきたいと考えています。
妊娠中のお口のことで気になることや、歯みがきについてのお悩みがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648
Googleマップ:https://g.page/r/CZXqfilmX6AXEBA
関連記事

- 2026/09/02院長ブログ
- 実はつながっている!? お口の健康とメタボの意外な関係
続きはこちら

- 2026/08/19院長ブログ
- 妊娠と歯科~お母さんのお口と、お腹の赤ちゃんの歯のために知っておきたいこと~
続きはこちら
一緒によくみられる記事

- 2026/09/02院長ブログ
- 実はつながっている!? お口の健康とメタボの意外な関係
続きはこちら

- 2026/08/19院長ブログ
- 妊娠と歯科~お母さんのお口と、お腹の赤ちゃんの歯のために知っておきたいこと~
続きはこちら
あなたへのおすすめ記事

- 2024/09/19院長ブログ
- オーラルフレイルって知っていますか?
続きはこちら

- 2026/09/11院長ブログ
- 赤ちゃんのむし歯予防は、妊娠中から?~お母さんのお口の健康が赤ちゃんの未来につながります~
続きはこちら







